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永年にわたる資金調達コンサルティングの豊富な体験を基に、資金調達のイロハから、高度なノウハウまで、資金調達に関連する情報満載のブログです。 別に運営する「思うように資金調達ができない方へ」のデーターベース的なブログでもあります。
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首尾よくお知り合いから、直接金融に成功した時、大切なのはその経理処理です。

直接金融にもエクイティファイナンス(株式)、デッドファイナンス(社債、融資)と言った種類があることは、
ご存知の通りです。

エクイティは返さなくて良い半面、そのお金には色がつく、
つまりはケースによっては経営権をなくすことも懸念されますが、
そこまでいかなくても、経営に口出しをされることは覚悟しなければなりません。
また、エクイティをしてくれた先が、良からぬ属性の場合は、
融資のように返済すれば無関係になるわけではないから、
その後の経営にものすごく邪魔になることがあります。
ですから、エクイティはとても会社にとって大切ではありますが、
安売りのように、お金さえ出してくればどんな条件でもと言うようなことは避けて欲しいと思います。
 
その点、融資は財務内容が悪くなるし、返済が必要ですが、
返済さえすれば関係は一応なくなるから、この意味では良いところもあります。
でも、経理処理の仕方如何では、ものすごく財務内容に悪影響を及ぼすので、
次のことには気をつけて欲しいと思います。

銀行融資はもちろん、あらゆる資金調達で大切なのは、
財務内容であることは何度もお話をしている通りですが、
直接金融でデットファイナンスを受ける時、その内容と経理処理によっては、
財務内容にとても大きな悪影響を及ぼすので注意が必要です。

簡単に言えば、必ず社債か長期借入金で受けて欲しいと言うことです。

ところが、実際は知人からの「ある時払いの催促なし的な借入」であるにもかかわらず、
短期借入金で経理処理をしている会社の多さには驚いてしまいます。
こんな経理処理をすると、
流動資産(現預金、売掛金など)より流動負債(買掛金、短期借入金など)の額が大幅に上回り、
いわゆる流動比率が極めて悪くなって、資金繰りが忙しいと言う印象を与えてしまいます。
さらに、この資金で固定資産(機械、装置など)を購入していたりすると、
固定資産の額が固定負債(長期借入金)+資本金の合計の額よりも上回り、
この点でも恐ろしく財務内容を悪くしてしまいます。

このように短期借入金と経理処理するか長期借入金と処理するかで、
上記の二つのポイントで財務内容を左右してしまうわけです。

ですから、資金を貸してくれる知人の都合もあると思いますが、
できるだけ返済が1年以内ではない長期借入金で調達することは重要です。

ここでぜひお薦めしたいのが社債による資金調達です。
特に少人数私募債は50名以上に勧誘してはいけないとか、
機関投資家に発行してはいけないなどの条件もありますが、届出は不要で、
株式会社であればどのような会社でも発行できますので、ぜひ検討されたら良いと思います。
社債は負債ではありますが、
長期借入金と比べても償還日まで元本を返済する必要がないので、
長期借入金より更に安定した資金となりますので、
銀行に融資を申し込んだ時もより良い評価を受ける可能性が高くなります。

少人数私募債については、検索していただければ数多くのホームページが案内されていますし、
本も数多く出版されていますので、ぜひ研究してみられてはいかがですか。
 
 
アドバイス  
まして社長や親族や役員などからの借入まで、短期借入金で処理しているケースも多々ありますが、
この一点だけでも、会社の財務音痴ぶりを証明しているようなもので、資金調達の大きな妨げになるから要注意です。

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プロフィール
私は資金調達コンサルティングをコア事業にした会社を、事業パートナーの都市銀行出身の元銀行マンと経営しています。 私の前職は不動賃貸業や不動産開発業の会社のオーナーで、バルブ期にはピークで約500億円の借入金があり、この処理にあたって修羅場もくぐり、この時の経験から銀行被害の方へのサポートをするようになり、このことが高じて、現在の中小企業や個人の方々の資金調達のお手伝いの仕事を始め、現在に至っています。
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