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永年にわたる資金調達コンサルティングの豊富な体験を基に、資金調達のイロハから、高度なノウハウまで、資金調達に関連する情報満載のブログです。 別に運営する「思うように資金調達ができない方へ」のデーターベース的なブログでもあります。
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今のように金融機関が融資に対して内向きになっている時こそ、
必要な資金調達を円滑にするためには、お知り合いや取引先からの資金調達である、
直接金融ができるかどうかは大きなポイントになります。

直接金融を検討されてはいかがですか?
この話をすると多くのお客様から返ってくる答えは、
「以前お願いをしたことがあるが断わられた。」というものが多いのですが、
伝え方に問題がある場合が多いと思います。

私も不動産開発業業であった前職の時には、
時々、お金を貸してくれないかとか、出資をしてくれないかという依頼がありました。

このときの経験でも言えますが、もしあなたがあなたの知人から資金提供の打診を受けた時、
次の二つのケースではどのように思われますか?

①大口取引の契約金の入金を予定していたが、契約締結まで少し時間がかかりそうで、来週の月曜の手形決済ができない。ついては来週の月曜日までに200万円貸してもらえないか?返済は契約金が入金され次第返す。金利は10%でかまわない。

②過去と現在の財務データと今後の事業計画書の資料などの説明を受けながら、来期からの事業拡張のために社債を発行したい。配当は年5%で償還期間は3年。一口100万円で2口(200万)引き受けてもらえないか?

中には知り合いとは金銭の貸し借りは、どのような場合でも一切しないと言う方もいらっしゃると思いますが、このような方を除けば、①よりは②のケースの方が検討する気持ちにはなりませんか?

ところが知人からの資金調達の多くの場合は①のような場合が多いのではないでしょうか。
私の経験でも、目論見書などが完備した出資や社債発行の話よりも、
圧倒的に①のケースが多かったように思います。

①のケースはほとんどの場合、次のような特徴があります。
・前触れもなく急に打診される
・時間の余裕がないことが多いので、即断を要求される場合が多い
・現状の財務資料など、判断する資料が用意されていないことが多い
・返済資源が明確でないことが多い
・お礼は驚くほど高い金利水準であることが多い

このような場合、よくよく考えてみると、借り手側にメリットがあり好都合かも知れませんが、
貸し手側にとってはほとんどメリットがないばかりか迷惑なだけである事が多いのが通常で、
貸して返してもらえないと困るだけでなく、断わっても知人であるだけに気まずい気持ちが残るだけで、
できればこのようなことを知人から言われたくないと思うのが普通だと思います。
一方借りる方も、ただただ懇願してお金を借りるわけですから、普通の神経の持ち主あれば、
貸し手には貸しを作るので、友人であっても立場が悪くなり、
今までのような気持ちで付き合えなくなることも多いと思います。

しかし②の場合であれば、中には①と同じ反応をする方もいるかも知れませんが、
社債発行や出資を募集する会社や経営者に信頼があれば、
投資の観点から検討をして、気持ちよく応じてくれることも多いと思います。
私もこのような観点から、知人の会社に出資したり社債を引き受けたことはけっこうあります。

私が間接金融が無理な会社に検討していただく直接金融とは、
種類は出資や社債など方法は別に、
必ず長期展望にたった②のようなケースを想定していることをご理解頂きたいと思います。
1回や2回ぐらいなら、①のようなケースにも応じてくれる方があるかもしれませんが、
喜んで貸す方はほとんどいないので、友人や人脈をなくしてしまう可能性が高く、
絶対に個人に寸借をすることは事業をするものにとってはタブーとご認識下さい。
また直接金融は資金提供者側に投資のメリットを感じさせないと、
成立しないと言うことも併せてご理解頂きたいと思います。

直接金融はお知り合いから寸借することではなく、
お知り合いに投資機会を提供して資金を調達することであると理解してください。
 
アドバイス  
知り合いなどから資金調達をしたくない気持ちは分かりますが、
今みたいに金融機関が中小企業の融資に対して積極的でないときは。
間接金融だけに頼っていたら、計画的な経営ができません。
ぜひ少人数私募債などを勉強され、直接金融を検討されることをお奨めします。


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プロフィール
私は資金調達コンサルティングをコア事業にした会社を、事業パートナーの都市銀行出身の元銀行マンと経営しています。 私の前職は不動賃貸業や不動産開発業の会社のオーナーで、バルブ期にはピークで約500億円の借入金があり、この処理にあたって修羅場もくぐり、この時の経験から銀行被害の方へのサポートをするようになり、このことが高じて、現在の中小企業や個人の方々の資金調達のお手伝いの仕事を始め、現在に至っています。
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