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永年にわたる資金調達コンサルティングの豊富な体験を基に、資金調達のイロハから、高度なノウハウまで、資金調達に関連する情報満載のブログです。 別に運営する「思うように資金調達ができない方へ」のデーターベース的なブログでもあります。
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銀行からの融資の可能性は業種業態によって違うことがあります。
今日はこのことを3つのポイントに絞ってお話をしていきたいと思います。
昨日同様、主に都市銀行から新規融資を受ける場合の傾向とご了解の上お読み下さい。

①融資を受けやすい業種、難しい業種
②融資を受けやすい会社の規模
③シンプルな組織の会社が融資を受けやすい

【融資を受けやすい業種、難しい業種】
まず非常に融資を受けにくい主な業種は金融業界、性風俗業界、パチンコ業界、不動産業界、介護系事業です。
性風俗業界へはいつでもNGですが、

金融業界、パチンコ業界、不動産業界に対する金融環境は現在は最悪で、
時間の経過とともに緩和される可能性もありますが、
ここしばらくは難しいと思います。

それと意外なのは介護系事業です。
サービスのトラブルによる風評被害で業績が大きく左右される懸念があって、
実績のない会社に対しては銀行は非常にネガティブですし、
居住者や入院患者の伴う施設は不動産担保ローンの担保にはなり得ないので、
ファーストクレジットなどのノンバンクからの融資もNGで、
非常に資金調達の難しい業界だと思います。

以上の業種以外の業種による、融資の可能性の高低は基本的にはないと思われますが、前にもお話をしましたように、一般的には新規性、独自性、成長性などの要素が少ない業種の会社への融資は不利と言わざるを得ません。

【融資を受けやすい会社の規模】
以前、銀行がビジネスローンに熱心な時期は、
融資の受けやすい会社の規模と言う話も言えたのですが、
現在は保証協会の保証が受けれること。
この一点が融資の可否のすべてみたいになっているので、
あくまでも参考までに読んで下さいね。

融資の条件をクリアした会社への無担保の融資額は、概算ですが月商の1~2ヶ月が基準です。
銀行も営利を追求する企業ですから、費用対効果を考慮し、また融資を担当する部署やスタッフの予算上の都合でも、500万円を融資するより3~5千万円の融資をできる会社を望む傾向がありますので、ミニマム1億円以上、理想的には3億~10億円の年商の会社が一番融資受けやすいように思います。このような傾向の真偽は分かりませんが、経験上の感想なので多分遠からずあたっていると思います。

ただ売上規模が10億円以上の会社なら更に可能性が高いか言うと、確かに高いのですが、そうとも言えない時があります。
事業規模の大きい会社への融資額は当然大きくなる場合が多いので、融資額が大きすぎると、銀行の営業部門が審査部門の審査を通す手続が大変で、会社の資産内容の査定やキャッシュフローの流れなどを通常より精査しますので、その結果、結局のところ融資が実行されないことも多々あり、売上規模の大きい会社ほど融資が受けやすいかと言えば、新規取引の場合は必ずしも受けやすいとはいえないところがあります。

【シンプルな組織の会社が融資を受けやすい】
弊社のお客様の中にも時々見受けられるのですが、多種多様の事業を多数の会社で運営していて、財務内容を拝見しても、実際のところどのような状況なのか、非常に分かりにくい場合があります。社長も分からないよう場合も多く、特にパチンコホールや飲食業などサービス業で良く見受けるのですが、このような状況の会社への融資はほぼ絶望で、できたとしてもかなり時間がかかります。
ですから弊社がお手伝いする場合、まず事業内容に応じて合併、廃止など整理をお願いし、シンプルな組織になってから、銀行に打診していただくようにしています。
  

アドバイス  
現在の銀行や信金からの融資は、よほど相当の規模もあり、財務内容も優秀でない場合を除いて、
ほぼ保証協会の保証の可否で決まるので、まずは保証協会の保証が取れるように考える必要があります。

  
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プロフィール
私は資金調達コンサルティングをコア事業にした会社を、事業パートナーの都市銀行出身の元銀行マンと経営しています。 私の前職は不動賃貸業や不動産開発業の会社のオーナーで、バルブ期にはピークで約500億円の借入金があり、この処理にあたって修羅場もくぐり、この時の経験から銀行被害の方へのサポートをするようになり、このことが高じて、現在の中小企業や個人の方々の資金調達のお手伝いの仕事を始め、現在に至っています。
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